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【Arduino】IDE 2.1.0 へのアップデート方法と更新内容をチェックしよう!

すけろく
Arduino IDE 2.xが2.1.0に
バージョンアップされている!
げんろく
おお確かに。
起動するとアップデートのお知らせが表示されるな。
アップデート方法と更新内容を押さえてみよう。

これまで、Arduino が誕生して以来、古典的な Arduino IDE (統合開発環境) を使用してきました。

Arduino IDE 2.0 は従来の IDE を改良したもので、パフォーマンスが向上し、ユーザー インターフェイスが改善されています。

そのArduino IDE 2.0にアップデート(IDE 2.1.0)が公開されました。

今回の記事では、アップデートの手順と、更新内容について確認していきます。

Arduino IDEでプログラムできる開発ボードは、こちらで紹介しています。

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早速、IDE 2.1.0 へアップデートしてみる

では、早速IDEのアップデートをしていきます。

インストールするために必要なファイルは以下からダウンロードできます。

Open-source electronic prototyping platform enabling users t…

インストール手順については、次の記事を参考にしてください。

Arduino IDE2.0のインストール手順は、こちらの記事で紹介しています!
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この記事では、すでにArduino IDE 2.0がインストール済みの環境で、アップデート通知が来た場合の手順を記載します。

アップデートにより、日本語環境設定が、標準(英語)に戻ることはありません。

今回は、表示モードを「Dark」にした場合の画面を使って説明します。

 

 アップデート手順

所要時間:5~7分程度


Arduino IDE 2.0を起動すると、左のようなアップデートの通知が表示されます。「ダウンロード」ボタンを押します。

ダウンロードの実行状況が表示されますので、ダウンロード完了までしばらく待ちます。

ダウンロードが完了したことが画面に表示されたら、「終了してインストール」ボタンを押します。

インストール画面が起動します。
すでにインストール済みのユーザーまたは、すべてのユーザーのArduino IDEをアップデートするかを聞いてきます。
「次へ」ボタンを押します。

アップデートインストールが開始されますので、完了するまでしばらく待ちます。

セットアップ完了画面が表示されます。
「完了」ボタンを押します。
※ここで「Arduino IDEを実行」にチェックを入れておくと、完了後に自動的にArduino IDEが起動します。

Arduino IDEが起動する際に、Windows Defenderの警告画面が表示されることがあります。
「アクセスを許可する」ボタンを押します。
8
Arduino IDE2.0が起動します。
起動後に「ライブラリのアップデート」や「ボードのアップデート」が通知されることがあります。
※「全てをインストール」ボタンを押すとアップデート可能なライブラリやボードがすべてアップデートされます。
※手動で個別にアップデートする場合は、「手動でインストール」ボタンまたは「後で」ボタンを押します。
以上で、インストールは完了です。

更新内容を確認してみよう!

Arduino IDE2.1.0のアップデート内容を確認していきます。

アップデートには、「機能追加」「機能改良」と「問題」が含まれているようです。

Arduino IDE2.1.0のアップデート内容については次のサイトに公開されています。

GitHub

Added Allow leading underscore in sketch filenames (#1955) …

内容が細かいですが、アップデート箇所をグループ分けしてみました。

機能追加

・スケッチファイル名の先頭にアンダースコアを許可 (#1955)
・ライブラリマネージャーからライブラリの例を開く (#1927)
・クラウド スケッチが開いているときのエディター ツールバーのプル アイコンとプッシュ アイコン (#1899)
・アイコンを使用して、スケッチブック リストでクラウド スケッチのプル状態を示す (#1879)
・クラウドのスケッチが開いているウィンドウのタイトルに「[クラウト]」インジケータを表示する (#1878)
・Arduino Cloud へのローカル スケッチのプッシュをサポート (#1876)

この部分で気になったのは、次の2点です。

スケッチファイル名の先頭にアンダースコアを許可 (#1955)

スケッチを作成する際に、ファイル名として先頭にアンダースコアが許可されました。

試しに作成してみると次のようになりました。

アンダースコアが先頭にあっても、作成することができました。

ライブラリマネージャーからライブラリの例を開く (#1927)

ライブラリマネージャから、ライブラリをインストールした際などに、スケッチ例を呼び出すことができるようになりました。

実際に試したイメージは、次のようになりました。

ライブラリマネージャから、スケッチ例を呼び出すことができました。

ライブラリインストール直後は、意外とスケッチ例が見たいことが多いので使えるかも。

機能改良

・ベースボード/ライブラリマネージャボタンのテキストがライブラリのインストール状態に表示されるように (#1607)
・Boards/Library Manager のアンインストール インターフェイスを見つけやすくする (#19)
・Boards/Library Managerのバージョンメニュー選択をデフォルトで最新に (#1924)
・Library Manager 検索のパフォーマンスを改善 (#1949)
・検証/アップロード後にシリアルモニターの焦点を合わせ直す (#1979)
・環境設定メニューでテーマの種類を示すように (#1994)
・Arduino CLI の依存関係を 0.32.2 に更新 (#1996)
・環境設定ダイアログで非推奨のテーマを提供しないように削除されました (#1283)

この部分で気になったのは、IDE2.1.0でのライブラリマネージャとボードマネージャのインタフェースがわかりやすく変わったようです。

よく使う部分なので、改良された効果がどのくらいあるか、使い込んでいく際に確認するのが楽しみです。

問題修正

・選択したアイテムが画面外にスクロールされると、Sketchbook ビューのスクロール位置が元に戻る問題を修正 (#1766)
・プルされたクラウド スケッチでのマルチバイト文字の破損を修正 (#449)
・クラウド スケッチをプッシュすると IDE がクラッシュする問題を修正 (#634)
・オートスクロールを有効にした後、シリアルモニターで不完全なスクロールを修正 (#1736)
・ビューがフォーカスされていないときに受信したコンテンツに対してシリアル モニターの自動スクロールが行われない問題を修正 (#1724)
・settings.json の不完全な JSONC サポートを修正 (#1945)
・arduino.cli.daemon.debug設定が有効になっていると起動に失敗する問題を修正 (#1942)
・依存関係のインストール ダイアログを閉じた後のライブラリ マネージャーのバージョン メニューの変更を修正 (#1707)
・Boards/Library Manager エントリのクリッピングを修正 (#1591)
・Boards/Library Manager で既にインストールされているリリースのインストールを提案しない (#781)
・Boards/Library Managerを開いたときに検索フィールドにフォーカスするように (#1941)
・デフォルト以外のデータ ディレクトリの場所にインストールされたボード プラットフォームでのデバッガの使用をサポート (#1911)
・エディタのカーソルがランダムに行頭にジャンプする問題を修正 (#437)
・重複したエディター タブを修正 (#1791)
・ビューコンテナの代わりにSketchbookビューのフォーカスボタン (#1978)
・監視プロセス作成失敗時のエラー表示 (#1508)
・テーマの変更後、常に themeId 設定を更新 (#1988)
・拡張機能の手動インストールフォルダに適切な場所を使用するように (#1851)
・シークレットを含むクラウド スケッチをプルするときは、常に arduino_secrets.h の #include ディレクティブを追加します (#1999)

この中で気になったのは、シリアルモニターの自動スクロール関連ですね。

シリアルモニターで出力を確認する際に、「スクロールが・・・」という場面がありましたが、これである程度は改善されていそうですね。

編集後記

いかがだったでしょうか。

Arduino IDE 2.1.0へのアップデート方法とアップデート箇所を紹介しました。

皆さんの参考になればと思います。

大きな機能の追加というものはなく、より使いやすく改良がおこなわれている印象です。

Arduino IDE 1.8を使っている方は、そろそろ、Arduino IDE 2.1.0を一度試しておくとよいかもしれませんね!

 

今回の記事は以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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