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【Arduino】M5StickCをWi-Fi接続する(2)

この記事では、Arduino IDEを使ってコンピュータをWi-Fiルータに接続する方法について紹介します。
Wi-Fi接続する方法は、2つあります。2回目の今回はマイコンにアクセスポイント情報(SSID、パスワード)を記憶させることでプログラム内で指定しないやり方をご紹介します。
Wi-Fiに接続する際にプログラム内でアクセスポイント情報(SSIDやパスワード)を記述すると、Wi-Fi環境が変わった際にプログラムの修正が必要になります。便利な機能としてアクセスポイント情報をNVS(不揮発性メモリ)に保存することができます。ただし、NVS領域は暗号化されないため、読みだすことができます。廃棄する際にスケッチを上書きするだけでは消えないため注意が必要です。
本サイトではアクセスポイント情報を指定して接続する方法と合わせて、アクセスポイント情報をM5StickCに覚えさせることで、プログラム上では指定しない方法の2種類のやり方を紹介します。ご自身にあった方法で活用してください。
Wi-Fi接続についての基本的な内容や、記事で使っているマイコン(M5StickC)については、次の記事でご紹介しています。
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M5StickCにアクセスポイント情報を記憶させよう!

アクセスポイント情報を保存するためには、保存用のスケッチを記述して書き込みます。

Wi-Fi接続するプログラム

Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「新規ファイル」を選択し、表示されるスケッチに以下のように記述します。

 Arduino IDE スケッチ例

 M5Stack/M5StickCへの書き込み

  1. 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」で任意の名前を付けて保存します。
  2. 「ツール」メニューから「ボード」情報を確認し、M5StickCであるか確認します。
    この際、「シリアルポート」にマイコンを接続したCOMポートが指定されているかも確認します。
  3. 「ツール」メニューから「シリアルモニタ」を選択してシリアルモニタを起動します。
  4. 「スケッチ」メニューから「マイコンボードに書き込む」を選択します。

 

Wi-Fi接続してみよう!

コンピュータをWi-Fi接続するプログラムを作成します。前回の記事「【Arduino】M5StickCをWi-Fi接続する(1)」で作成したプログラムを、不揮発性メモリに記憶させたアクセスポイント情報を読みだして接続するように修正します。

Wi-Fi接続するプログラム

Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「新規ファイル」を選択し、表示されるスケッチに以下のように記述します。

 Arduino IDE スケッチ例

 M5Stack/M5StickCへの書き込み

  1. 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」で任意の名前を付けて保存します。
  2. 「ツール」メニューから「ボード」情報を確認し、M5StickCであるか確認します。
    この際、「シリアルポート」にマイコンを接続したCOMポートが指定されているかも確認します。
  3. 「ツール」メニューから「シリアルモニタ」を選択してシリアルモニタを起動します。
  4. 「スケッチ」メニューから「マイコンボードに書き込む」を選択します。

 

 プログラム実行結果

シリアルモニタ上に以下の通り表示されれば成功です。

Connecting to your-ssid
...............
WiFi connected
IP address: 
192.xxx.xxx.xxx
Disconnect from WiFi
.
WiFi disconnected

 

さて、これでWi-Fi環境に接続することができました。今回の記事は以上になります。
次回は、今回のWi-Fi接続を使用してインターネット上の時刻サーバ(NTP)から現在時刻を取得してマイコンの時刻を同期します。

今回使用したマイコンは・・・

M5StickC
ディスプレイ付きのマイコンです。非常にサイズが小さいですがディスプレイも搭載しており、使いやすいです。Amazonで確認
げんろく
どちらもディスプレイ付きとは思えない小さいサイズのマイコンです。センサーと組み合わせてIoTデバイスとして活躍できる機能を持っています。