Arduino IDEでプログラミングできるようになったな。
ではMicroPythonでもプログラムしてみるか!
記事内でご紹介する「Raspberry Pi Pico W」はこちら!
Arduino、C/C++、MicroPythonに対応している組み込み開発キットです。
正確なタイマ機能、温度センサーなどを備えたモデルです。ディスプレイ等がないため、消費電力を抑えた構成をとることができます。いろいろ遊べますよ~
RaspberryPi Pico Wにピンヘッダをはんだ付けした商品です。
はんだ付けをする必要がないので、初めて使う際には便利です!
Raspberry Pi Pico Wとは?
Raspberry Pi Pico との違い
Raspberry Pi Pico / Wのボードレイアウト比較
「Raspberry Pi Pico W」と「Raspberry Pi Pico」のボードレイアウトは次の通り異なります。
Raspberry Pi Pico / Wのスペック比較
項目 | Raspberry Pi Pico | Raspberry Pi Pico W |
CPU | Dual-core Arm Cortex-M0+ 133 MHz | Dual-core Arm Cortex-M0+ 133 MHz |
SRAM | 264MB | 264MB |
Flash MEM | 2MB on-board QSPI flash | 2MB on-board QSPI flash |
Wi-Fi | ー | 2.4GHz 802.11 b/g/n |
Bluetooth | ー | ※未サポート(今後?) |
動作温度 | -20℃ to +85℃ | ー20℃ to +70℃ |
インターフェイス (GPIO) |
26 GPIO pins (× 3 アナログ入力含む) |
26 GPIO pins (× 3 アナログ入力含む) |
Peripherals | 2 × UART, 2 × SPI コントローラ 2 × I2C コントローラ 16 × PWM チャネル 1 × USB 1.1 コントローラ and PHY, ※ホスト/デバイス モードをサポート 8 ×プログラマブルI/O(PIO) |
2 × UART, 2 × SPI コントローラ 2 × I2C コントローラ 16 × PWM チャネル 1 × USB 1.1 コントローラ and PHY, ※ホスト/デバイス モードをサポート 8 ×プログラマブルI/O(PIO) |
電源 | 1.8–5.5V DC | 1.8–5.5V DC |
USB接続 | microUSB | microUSB |
その他 | 低消費電力スリープモードおよびドーマントモードが利用可能 正確なクロックとタイマーを搭載 温度センサ搭載 高速な浮動小数点ライブラリを搭載 |
低消費電力スリープモードおよびドーマントモードが利用可能 正確なクロックとタイマーを搭載 温度センサ搭載 高速な浮動小数点ライブラリを搭載 |
GPIO構成
他のセンサーなどとの通信に使用するGPIOの構成は次の通りです。
Raspberry Pi Pico Wを使うために必要なもの
「Raspberry Pi Pico W」は、特に付属品なしで販売されています。
そのため、プログラムを書き込む際に必要となるUSBケーブルが別途、必要となります。
USBは、「microUSB」になります。
MicroPythonでプログラムするために準備すること
- Thonnyをインストールする
- Raspberry Pi Pico W にファームウェアをアップデートする
- パッケージ「picozero」をインストールする
Thonnyをインストールする
実際に次の手順で、「Thonny」をインストールできます。
ページ右上の「Download」という部分にマウスを持っていくと、左のように表示されます。
今回はWindows11での利用を想定し、Windows(64bit)を選択します。
ファイルがダウンロードされます。
左画面上のThonnyのバージョンは 以下の通りになります。 ver4.1.3 アクセスされるタイミングにより バージョンは異なります。 |
ver 4.1.3を使うと、ライブラリを パッケージ管理からインストール できない場合があります。 その場合、以下のバージョンに ダウングレードすることで 事象を回避できる可能性があります。 Windows11の場合はファイルは 「thonny-4.1.0.exe」です。v4.1.0バージョンダウンロードサイト |
ダウンロードされたファイルをダブルクリックすると、左の画面が表示されます。
セットアップ画面が表示されます。
「Next」ボタンをクリックします。
ライセンスの同意画面で、「Next」ボタンをクリックします。
インストール先を指定して、「Next」ボタンをクリックします。
スタートメニューに表示する名前を指定して、「Next」ボタンをクリックします。
デスクトップにアイコンを作成するかを選択し、「Next」ボタンをクリックします。
インストール設定を確認したら、「Install」ボタンをクリックします。
インストール中には、左の画面が表示されます。
インストールが成功すると、左の画面が表示されます。
「Finish」ボタンを押して、インストールを完了します。
以上で、インストールを完了します。
Raspberry Pi Pico Wのファームウェアをアップデートする
次の手順で、Raspberry Pi Pico W のファームウェアを最新にアップデートします。
Raspberry Pi Pico W をUSBケーブルをRaspberry Pi Pico W につなげます。
「BOOTSEL」ボタンを押します。
「BOOTSEL」ボタンを押したままパソコンに接続します。
エクスプローラーで確認すると、左の画面のように、Raspberry Pi Pico が外部接続ドライブとして表示されます。
ダウンロードしたファームウェアファイルをに外部接続ドライブに、ドラッグアンドドロップします。
Raspberry Pi Pico Wの接続が切断され、エクスプローラが閉じます。
Thonny との接続
Thonnyを起動した際の設定手順は、以下の通りです。
Thonnyを起動します。
以下の通り選択して、「Let’s go」ボタンをクリックします。
Language:「日本語」
Initial settings:「Raspberry Pi (Simple)」
エディタ画面が表示されたら、右下のエリアをクリックし、
「インタプリタ設定」をクリックします。
「インタプリタ」タブの「どのインタプリタを使用してコードを実行しますか?」から「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」を選択します。
「ポート」の設定は、「ポートの自動検出を試す」を選択したまま、「OK」をクリックします。
エディタ画面に戻ります。
ここで、画面右上にある「通常モードに変更」を押します。
一度Thonnyエディタを終了します。
再度、Thonnyを起動すると、左のようにメニューバーが表示されるようになります。
ライブラリをインストールする
Thonnyで使うMicroPython向けのライブラリをインストールします。
次の手順では、例として「picozero」を指定しています。
「picozero」ライブラリは、Raspberry Pi 財団が提供しているRaspberry Pi Pico向けのライブラリになります。
他のライブラリをインストールする際には、読み替えてください。
Thonnyを起動し、メニューバーから
「ツール」-「パッケージを管理」をクリックします。※「パッケージを管理」がグレーアウトして選択できない場合
以下を試してみてください。
・Raspberry Pi Pico Wをパソコンに再接続する
・Thonny画面の一時停止ボタンを押す。
パッケージ管理画面で、上部の入力部分に
「ライブラリ名」を入力します。
入力後、「micropython-lib/PyPIで検索」を
クリックします。
検索結果として表示されるライブラリから、
対象となるものの名前のリンクをクリックします。※検索結果が表示されず、SSLの証明書エラーが
表示される場合は下記の補足に記載した対処方法
を実行してください。
ライブラリの詳細が表示されたら、
「インストール」ボタンをクリックします。
ライブラリがインストールされ、
左図のように表示されることを確認します。
「閉じる」ボタンをクリックします。
Thonnyのエディタ画面で「表示」-「ファイル」を有効にし、
左図のように表示されることを確認します。
Raspberry Pi Pico W上に「lib」ディレクトリが作成され、
その配下にライブラリがインストールされます。
Raspberry Pi Pico Wで”Lチカ”してみる
いよいよ、動作確認を行います。Thonnyを使って、Raspberry Pi Pico Wに実装されているLEDを点滅させてみます。
MicroPython プログラム例
Raspberry Pi Pico Wへの書き込み
Thonnyエディタを使用する場合
Raspberry Pi Pico Wをパソコンに
USB接続されているか確認します。
2
Thonnyを起動して、エディタ部分に前述の
プログラムを記載します。
画面上部の「保存」ボタンをクリックします。
保存先を確認してきますので、
「Raspberry Pi Pico」を選択します。
保存名を聞いてきますので、任意に名前を付け、
「OK」ボタンをクリックします。
保存名に拡張子「.py」を付加していないと、
左図のような確認画面が表示されます。
「はい」ボタンをクリックします。
画面上部の「現在のスクリプトを実行」
ボタンをクリックします。
プログラム実行結果
実行中は、次の通りLEDが点滅します。
編集後記
いかがだったでしょうか。
「Raspberry Pi Pico W」のプログラミングといえば、「MicroPython」といわれています。
IDEである「Thonny」の環境構築で、いくつか注意点がありますが。うまく動きましたね。
今後は、MicroPythonでのプログラム例もアップしていく予定ですので、ご期待ください。
記事は、以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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