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3Dプリンター Original Plusa MK4S を旧型(MK3S+)と比較するぞ!(その1:概要)

すけろく
ん!?
3Dプリンターが、1台増えているではないか!
げんろく
そうだ。
抜群の安定感を誇るOriginal Plusa Mk3S(3.5)の
後継機種を購入したのだ。
すけろく
おお。フレームはそう変わらんが、造形ヘッドと、
ディスプレイのパージョンアップ感がすごい。
げんろく
うむ。
今回購入した、Original Plusa Mk4Sは便利な機能が
マシマシになっておる。そのあたりを紹介しよう。
2021年12月に導入した、「Original Plusa Mk3S+」。
約3年かけて機器の校正や、設定の変更を行っていろんなものを作ってきました。
3Dプリンターとしては、非常に安定した造形、幅広いフィラメント対応(サードパーティー含め)が魅力でした。
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Original Plusa の3Dプリンターの良いところは、旧機種を最新機種にアップグレードできるキットが準備されるところで
これまでに以下のバージョンが発表されてきました。
  • MK3S+
  • MK3.5S
  • MK3.9S
  • MK4
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※上記は、MK4の商品になります。MK4Sは執筆時点ではAmazonで販売されていません。
販売されたらリンクをご紹介予定です!
そろそろ、最新の機種を試したいな~と思っていたところ、「Original Plusa MK4S」が発表され、
「Original Plusa MK3S+」との差がはっきりと示されたので、今回購入してみました。
※執筆時点では、MK4Sは、まだAmazonなどでは販売されていないようなので、開発元から直接調達しました。
そこで、今回の記事では、「Original Plusa MK3S+」と「Original Plusa MK4S」との
機能比較をしていきます。
現在、3Dプリンター「Original Plusa MK4S」または「Original Plusa MK3.5S-MK4)」を
ご購入検討中の方を含め、ぜひ、参考にしてみてくださいね!

Original Plusa MK3S+から最新までのアップデート内容

これまでの「Original Plusa MK3S+」から「Original Plusa MK4S」までのアップデート内容をまとまました。

「Original Plusa MK4S」での変更点の詳細は、別記事でご紹介します。

これまでの各バージョンでの内容は、こちらを参考にしてください。

Original Plusa MK3S+からのアップグレード内容

機種名 Original Plusa
MK3S+
Original Plusa 
MK4S
Original Plusa
MK3.5S
Original Plusa 
MK3.9S
高性能な360°冷却 いいえ はい いいえ はい
ハイフローノズル いいえ はい いいえ はい
ビルドボリューム
(造形サイズ)
250 x 210 x 210 mm | 9.84 x 8.3 x 8.3 in 250 x 210 x 220 mm | 9.84 x 8.3 x 8.6 in 250 x 210 x 210 mm | 9.84 x 8.3 x 8.3 in 250 x 210 x 220 mm | 9.84 x 8.3 x 8.6 in
レイアー高さ 0.05 – 0.35 mm 0.05-0.30 mm 0.05 – 0.35 mm 0.05-0.30 mm
ステッパー・ドライバー Trinamic 2130 Trinamic 2130 Trinamic 2130 Trinamic 2130
ステッパーモーター レギュラー 1.8度; X,Y ステッパーモーター 精密 0.9度; X,Y ステッパーモーター(VFA防止) レギュラー 1.8度; X,Y ステッパーモーター レギュラー 1.8度; X,Y ステッパーモーター
ホットエンド/
ヒートベッドの最高温度
290 °C / 120 °C
(554 °F / 248 °F)
290 °C / 120 °C
(554 °F / 248 °F)
290 °C / 120 °C
(554 °F / 248 °F)
290 °C / 120 °C
(554 °F / 248 °F)
メインボード Einsy RAMBo
8ビット 制御ボード
STM32によるカスタム32ビット xBuddyエレクトロニクス STM32によるカスタム32ビット xBuddyエレクトロニクス STM32によるカスタム32ビット xBuddyエレクトロニクス
MMU2S/3 サポート
(フィラメント切替用の
 オプション製品)
はい はい はい はい
エクストルーダー
駆動方式
ダイレクトドライブ ネクストルーダー遊星ギアシステム、ギアボックス比10:1 ダイレクトドライブ ネクストルーダー遊星ギアシステム、ギアボックス比10:1
エクストルーダー
電装
いいえ ファン、サーミスタ、その他のパーツを接続するためのカスタムブレークアウトボード。 いいえ ファン、サーミスタ、その他のパーツを接続するためのカスタムブレークアウトボード。
LCDスクリーン モノクロLCD 3.5インチ 65k カラー
スクリーン
3.5インチ 65k カラースクリーン 3.5インチ 65k カラースクリーン
フィラメント径: 1.75mm  1.75mm  1.75mm  1.75mm
ノズル直径 0.4mm(デフォルト)/その他のノズル径にも対応 ハイフロー Prusa CHTノズル – 0.4 mm
その他のノズル径にも対応
0.4mm(デフォルト)/その他のノズル径にも対応 ハイフロー Prusa CHTノズル – 0.4 mm
その他のノズル径にも対応
クイックスワップ・ノズルシステム いいえ はい いいえ はい
サポートされる材料 ナイロン、ポリカーボネートを含むあらゆる熱可塑性プラスチック PLA、PETG、Flex、PVA、PC、PP、CPE、PVB、おおびフィルターアドオン付きOriginal Prusa Enclosureを使用する場合 ABS、ASA、HIPS、PA ナイロン、ポリカーボネートを含むあらゆる熱可塑性プラスチック PLA、PETG、Flex、PVA、PC、PP、CPE、PVB、おおびフィルターアドオン付きOriginal Prusa Enclosureを使用する場合 ABS、ASA、HIPS、PA
フィラメントセンサー はい(IR) あり
(ホールセンサー内蔵)
い(IR) あり
(ホールセンサー内蔵)
先進的なセンサー 3つのサーミスタ、SuperPINDA、ファン回転数センサ フィラメントセンサー、ロードセルセンサー、パワーパニック、高精度サーミスタ4個(セミテック純正)+ファンモーター回転数モニタリング 3つのサーミスタ、SuperPINDA、ファン回転数センサ フィラメントセンサー、ロードセルセンサー、パワーパニック、高精度サーミスタ4個(セミテック純正)+ファンモーター回転数モニタリング
ファーストレイア
キャリブレーション
手動Z調整 ロードセルセンサーによる完全自動 手動Z調整 ロードセルセンサーによる完全自動
キャリブレーション 自動メッシュベッドレベリング 自動メッシュベッドレベリング(プリントエリアのみ) 自動メッシュベッドレベリング 自動メッシュベッドレベリング(プリントエリアのみ)
パワーパニック はい はい はい はい
イーサネット接続 ラズベリーパイとの連携 はい ラズベリーパイとの連携 はい
Wi-Fi 接続 ラズベリーパイとの連携 NFCレシーバー、オプションのESP Wi-Fiモジュール(プリンターに付属) ラズベリーパイとの連携 NFCレシーバー、オプションのESP Wi-Fiモジュール(プリンターに付属)
プリントメディア SDカード USBドライブ / LAN / Prusa Connect(インターネット経由) USBドライブ / LAN / Prusa Connect(インターネット経由) USBドライブ / LAN / Prusa Connect(インターネット経由)
ファームウェア更新インターフェース USBポート USBドライブ USBドライブ USBドライブ
電源ユニット 240W、パワーパニックHW付きデルタ製特注品 240W、パワーパニックHW付きデルタ製特注品 240W、パワーパニックHW付きデルタ製特注品 240W、パワーパニックHW付きデルタ製特注品

MK3S+からMK4Sへの主な機能変更点

ここからは、「Original Plusa MK3S+」と「Original Plusa MK4S」を比較した際のアップグレード内容を確認します。

細かい変更はたくさんありますが、以下のカテゴリでまとめています。

  1. ユーザーインタフェース周りの変更

    – 操作パネル上のディスプレイが、3.5インチ 65k カラースクリーンに変更されています。
    – ネットワーク接続(イーサネット、Wi-Fi)が実装されました。
    – データ連携用デバイスが、SDカードからUSBドライブに変更
    ネットワーク経由での造形データなどのやり取りが可能になっています。


  2. 校正(キャリブレーション)の変更

    – 大幅にエクストルーダー(造形ヘッド)のセンサーが変更されています。
    – 特に地道な追い込みが必要だったファーストレイアのキャリブレーションが自動になりました。
    – X軸、Y軸、Z軸のキャリブレーション時にビルドプレートの高さが均一かの確認が
    正確になりました。
    – フィラメントセンサーなども変更されています。
  3. 造形ヘッド(エクストルーダー)の変更

    – 造形ヘッド(エクストルーダー)に360度冷却ファンがつきました。
    – 造形ヘッド(エクストルーダー)のドライブ方法が遊星ギアを使った方式に変更になりました。
    – CHT技術に基づく特注の高流量ノズルが標準装備
  4. 造形(プリント)の変更

    – 造形エリアが、250 x 210 x 220 mm に拡大しました。
    – ステッパモーターの制御精度が倍になっています。
    印刷速度、品質が向上しています。

  5. フィラメント交換の変更

    – フィラメント交換時のUnload、Loadが画面でわかりやすくなりました。
    – 造形開始時に印刷データ(G-code)に定義されたフィラメントと異なる素材が、
    MK4Sにロードされている場合に警告が表示されるようになりました。


  6. 見た目の変更

    – 造形ヘッド(エクストルーダー)が大きくなりました。
    – 全体的なサイズ感は大きく変わっていません。
    ディスプレイが大型化することにより、操作パネルも大きくなりました。

 

言葉だけでは、何やら、イメージがつきませんよね?

そこで、今後別の記事で、それぞれのカテゴリに分けてその違いを細かく見ていく予定です。

 

 

編集後記

いかがだったでしょうか。

まずは、「Original Plusa MK3S+」と「Original Plusa MK4S」の大まかな違いをご説明しました。

センサーや、ネットワーク機能などが充実して、さらに使いやすくなっている印象ですね。

 

記事の内容は以上です。

次回の記事は、ユーザーインターフェイス周りの変更点についてご紹介します。

 

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

次回もご期待ください。

 

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※上記は、MK4の商品となります。最新のMK4SがAmazon では取り扱いは執筆時点ではありません。

 

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