非常に手間がかかった。
今回はどうなのかぇ?
変更点を見ていこう。
- MK3S+
- MK3.5S
- MK3.9S
- MK4
販売されたらリンクをご紹介予定です!
校正(キャリブレーション)の変更
校正(キャリブレーション)の変更点
「Original Plusa MK4S」では、校正(キャリブレーション)周りも大幅に変更されています。
主な変更点は次の通りです。
- ロードセルセンサーの搭載
- 各種センサーの追加
- 造形前のキャリブレーション動作の変更
ロードセルセンサーの搭載
MK4Sでの校正(キャリブレーション)で大きな成果を上げているのが、このロードセルセンサーです。
旧型(MK3S+)では、SuperPINDAセンサーというものが搭載されていました。
しかし、造形の一層目(ファーストレイア)の校正を行うには、次の手順を行う必要がありました。
- SuperPINDAセンサーの動作確認
- 造形ヘッド(エクストルーダー)とベッド間の隙間を紙で調整する(SuperPINDAセンサーの位置決め)
- ファーストレイアキャリブレーション機能を使いないながらZ軸の基準位置を調整する
- ファーストレイアキャリブレーションの結果を見ながら③を繰り返し設定を追い込む
上記の前に装置自体のベッド、フレーム、造形ヘッド(エクストルーダー)の移動軸(X軸)それぞれがきちんと水平になっているかを確認する必要があります。
ここで以下に追い込むかが印刷の是非に繋がるため、時間をかけて調整したことを覚えています。
MK4Sでは、上記の一層目(ファーストレイア)の校正作業がロードセルセンサー搭載によって自動化されました。
装置を初めて起動した際に実行されるキャリブレーションの中で、校正が行われます。
Z軸のキャリブレーションが開始されたら、タイミングよくノズルを指でタップします。
その後、ベッド付近まで造形ヘッド(エクストルーダー)が下がり調整が行われます。
もちろん、MK3S+の時と同じく、ベッド、フレーム、造形ヘッド(エクストルーダー)の移動軸(X軸)それぞれがきちんと水平になっているかについては、事前に確認をしておきましょう。
その理由としては、例えばベッドの水平が自動校正できる範囲を超えていると校正作業が途中で停止するなどがあります。
各種センサーの追加
MK4Sでは、造形ヘッド(エクストルーダー)に各種センサーが追加されました。
そのため、造形ヘッド(エクストルーダー)には各センサーやファンのコントロール用の基板が搭載されました。
搭載センサーとしては、次のものになります。
- フィラメントセンサー
- パワーパニック
- 高精度サーミスタ4個(セミテック純正)
- ファンモーター回転数モニタリング
- ロードセンサー(前述)
MK3S+にもサーミスタが3つ搭載されていました。
MK4Sでは、上記の各種センサーをまとめるための基板が、造形ヘッド(エクストルーダー)に搭載されています。
造形前のキャリブレーション動作の変更
MK4Sでは、造形前に行うキャリブレーション動作が変更されています。
MK3S+では、造形前に、ベッドの印刷可能範囲の9点を使ってキャリブレーションしていました。
造形物のサイズに関わらずこの範囲で行われます。
MK4Sでは、造形物のサイズに合わせて数点のポイントを決定し、造形に使う範囲のみキャリブレーションを行います。
イメージは、次の通りです。
編集後記
いかがだったでしょうか。
今回は、MK4Sでの「校正(キャリブレーション)」の変更点をご説明しました。
特にロードセンサーを使った自動キャリブレーションは魅力です。
ユーザーは、ベッドができる限り水平になっていることを確認することに注力できます。
記事の内容は以上です。
次回の記事は、造形ヘッド(エクストルーダー)の変更点についてご紹介します。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
次回もご期待ください。
この記事で紹介した商品はこちら
Original Plusa MK4
※上記は、MK4の商品となります。最新のMK4SがAmazon では取り扱いは執筆時点ではありません。
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