本記事は、Arduino IDE 1.8.xバージョンのボードマネージャのインストール方法を紹介した記事です。
Arduino IDEは、より新しいバージョン「2.0.x」が発表されています。
機能がよりリッチになった「Arduino IDE 2.0.x」のインストール手順は、次の記事をご覧ください。
すけろく Arduino IDEの2.x版がそろそろ使えそうだな。 げんろく たしかに、これまで使ってきたArduino IDE 1.8ではない オートコンプリート機能などが追加されているらしい。 […]
今回は、「Arduino IDE」の「ボードマネージャ」と書き込み先のボードの指定について記載します。
Arduino IDEは、Arduinoに対応した各種ボード(Arduino uno、M5Stack、M5Stick Cなど)への書き込みができます。パソコンと各種ボードをUSBケーブルで接続します。
使用するボードにあった、ボードマネージャをArduino IDE側で設定する必要があります。
(例:Arduino unoを接続した場合、Arduino IDE側でも書き込み先を「Arduino uno」に設定します。)
記載内容
・Arduino IDEがインストールされていること
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1.ボードマネージャの確認方法
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ボードマネージャ画面を開いてインストール済みのボードマネージャを確認します。
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Arduino IDEを起動し、メニューから「ツール」-「ボード:”(選択済みボード名)”」-「ボードマネージャ」を開きます。2
ボードマネージャ画面上にボードマネージャの一覧が表示されます。※Arduino IDEインストール直後には、「Arduino AVR Boards」というボードマネージャがすでにインストールされています。このため、Arduino unoなどのボードはインストール直後から書き込み先に指定が可能な状態です。
「Arduino AVR Boards」では提供されないボード(M5Stackなど)を使用する場合は次の手順2を実施します。
以上で、ボードマネージャの確認は完了です。
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2.ボードマネージャのインストール(例:ESP32用)
- 例としてM5StackやM5Stick Cに搭載されているESP32用のボードマネージャをインストールします。
まずは、ESP32用のボードマネージャのダウンロード元URLを調べます。1
ブラウザで以下のURLにアクセスします。入力するURL:https://github.com/espressif/arduino-esp32
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「Installation Instructions」にある「Instructions for Boards Manager」のリンクをクリックします。3
Arduino IDE Boards Managerに記載されている安定版(Stable)のURLをコピーします。確認したURL:https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json
※2021年3月執筆時点No Image4
Arduino IDEを起動し、メニューから「ファイル」-「環境設定」を開きます。5
環境設定画面上の下部にある「追加ボードマネージャのURL」のアイコンをクリックします。6
下記のURLを記入して「OK」ボタンを押します。入力するURL:https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json
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環境設定画面で「OK」ボタンを押します。8
Arduino IDEを起動し、メニューから「ツール」-「ボード:”(選択済みボード名)”」-「ボードマネージャ」を開きます。9
画面上部の検索タイプの欄に
「ESP32」と入力します。
入力後に表示される「esp32 by Espressif System」の「インストール」ボタンを押します。10
インストールが完了したら「INSTALLED」と表示されることを確認して「閉じる」ボタンを押します。※ファイルサイズが大きいため、インストールには時間がかかる場合があります。
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再度、Arduino IDEを起動し、メニューから「ツール」-「ボード:”(選択済みボード名)”」を選択すると
「ESP32 Arduino」が追加されていることが確認できます。以上で、ボードマネージャのインストールは完了です。
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3.書き込み先ボードの指定
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Arduino IDEから書き込む先のボード情報を設定します。
:Arduino unoの場合
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Arduino IDEを起動し、メニューから「ツール」-「ボード:”(選択済みボード名)”」-「Arduino AVR Boards」-「Arduino uno」を選択します。2
メニューから「ツール」-「シリアルポート:」で接続先のポートを選択します。
※画面例は「COM3」※Arduino unoは接続すると画面のように明示的に示されます。
:M5Stick Cの場合
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Arduino IDEを起動し、メニューから「ツール」-「ボード:”(選択済みボード名)”」-「ESP32 Arduino」-「M5Stick C」を選択します。2
メニューから「ツール」-「シリアルポート:」で接続先のポートを選択します。
※画面例は「COM4」※ESP32系のボードの場合、Arduino AVR系とは異なり、以下の設定値も表示されます。通常の場合、この値については変更しなくても書き込みは可能です。
・Upload Speed:「115200」 or 「250000」or 「500000」or 「750000」or 「1500000」
・Partition Schime:「初期値」 or 「No OTA」 or 「Minimal SPIFFS」
・Core Debug Level:「なし」 or 「エラー」 or 「Warm」 or 「info」 or 「Debug」 or 「Verbose」PCにUSB接続したボードのCOMポートは、デバイスマネージャから確認できます。
以上で、書き込み先ボードの指定は完了です。
ボードマネージャのインストールと設定については以上です。