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【Raspberry Pi 】利用を開始する前に、必ずやること(セキュリティ設定のつづき)

すけろく
よし!ユーザも変更したし、自動ログインも
できないようにしたぞ!
これでやっと・・・
げんろく
それは良い心がけだな。
Wi-Fiのパスフレーズの暗号化はしたのかな?
すけろく
。。。
げんろく
今すぐやったほうがよいよ!
念のためにな。
Raspberry Pi のOSインストール、セキュリティ設定とこれまで説明してきました。
この記事では、セキュリティ設定の続きとして、Wi-Fiのパスフレーズの暗号化をご紹介します。

パスフレーズの暗号化は、必ずやったほうが良いと考えています。

ImagerなどでWi-Fiを設定した場合、Raspberry Pi内のファイルにWi-Fiのパスワードが平文で記載されます。そのままでも動作上は問題ありませんが、そのファイルを自体がリスクになる可能性があります。(盗み見されると簡単にWi-Fiへの接続を許してしまうかも)

では、さっそく、Wi-Fiのパスフレーズの暗号化を行っていきましょう!

基本的に設定はコマンドベースで行います。入力コマンドは、「コマンド」と色を付けて記載します。入力の結果出力される内容については、「出力」のような色で記載しています。
各コマンドの頭にある「$ 」はプロンプト部分なので、入力は不要です。
本記事の前提としては、以下の記事で設定を変更した環境としています。
先にこちらの記事を読まれることをおススメします。
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Wi-Fiのパスフレーズを暗号化する

Raspberry Pi OSでは、画面上からWi-Fi設定をするとSSIDとパスワードが平文(誰でも判読できる形)で保存されます。ここでは、そのパスフレーズを暗号化して保護する方法をご紹介します。

Wi-Fiのパスフレーズを暗号化する手順


1
コマンドプロンプトを起動して、Raspberry Pi にSSHでログインします。

$ ssh "ユーザ名"@"ホスト名またはIPアドレス".local -p ”接続ポート番号"
入力例:
$ ssh pythonpi@raspi01.local -p 54321

※「ユーザ名」は前回設定した「pi」ではない管理者ユーザを指定します。
※「接続ポート番号」は前回設定したポート番号を指定します。


2
パスワードを聞いてきますので初期パスワードを入力します。

XXXX@XXXXXXXX.local's password: "パスワード"
Linux raspi01 5.10.17-v7l+ #1414 SMP Fri Apr 30 13:20:47 BST 2021 armv7l ......
$

3
まず保存されているパスフレーズを確認します。以下のように設定ファイルを開きます。

$ cat /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
  ssid="設定したSSID" 
  psk="設定したパスワード"  ←ここに平文で保存されている
}

※上記のように平文で保存されていたら次の手順で暗号化します。


4
パスフレーズ暗号化します。以下のようにコマンドを実行します。

 sudo wpa_passphrase "設定したSSID" "設定したパスワード" | sudo tee -a /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

例:SSID: HG555-222-bg パスワード: testwifi01 の場合、次のようになります。

$ sudo wpa_passphrase "HG555-222-bg" "testwifi01" | sudo tee -a /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
[sudo] password for ”ユーザ名”:  "パスワード"
network={
  ssid="HG555-222-bg"
  #psk="testwifi01"
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}

※上記のように「psk=」部分が一見しただけでは判別できなくなります。


5
エディタで設定ファイルを開き、不要なものを削除します。

以下のコマンドは編集用エディタとしてviを使っています。
赤色の行を削除します。

$sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
[sudo] password for ”ユーザ名”:  "パスワード"
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={          ←削除
  ssid="設定したSSID"    ←削除
  psk="設定したパスワード" ←削除
}               ←削除
network={
  ssid="設定したSSID"
  #psk="PASS_PHRASE"   ←削除
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}

※ちなみにviの操作方法としては、次の通りです。
・カーソル位置の文字を消す →「x」で消去
・カーソル位置の行を消す →「dd」で消去
・今のカーソル位置に文字を入れる→「i」で入力モード
・今のカーソル位置の一つ右に文字を入れる→「a」で入力モード
・入力モードの終了→「esc」
・保存して終了 →「:wq!」※入力モードを「esc」で解除後に入力


6
編集後の内容を確認します。

$cat /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
  ssid="設定したSSID"
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}

7
修正が終わっていることを確認したら、Raspberry Piを再起動(リブート)します。

以下のコマンドを実行し、聞かれた場合は管理者のパスワードを入力します。

$sudo reboot now

8
コマンドプロンプトを起動して、Raspberry Pi にSSHでログインします。

$ ssh "ユーザ名"@"ホスト名またはIPアドレス".local -p ”接続ポート番号"
入力例:
$ ssh pythonpi@raspi01.local -p 54321

※「ユーザ名」は前回設定した「pi」ではない管理者ユーザを指定します。
※「接続ポート番号」は前回設定したポート番号を指定します。


9
パスワードを聞いてきますので初期パスワードを入力します。

XXXX@XXXXXXXX.local's password: "パスワード"
Linux raspi01 5.10.17-v7l+ #1414 SMP Fri Apr 30 13:20:47 BST 2021 armv7l ......
$
接続できれば、作業は完了です。

 

どうでしたか!パスワードそのまま平文で保存されているでしょ?

初めて見たときは、ちょっと冷や汗がでて、速攻でGoogle先生で検索しまくりました。
他の方も今回ご紹介した手順で設定されていますね。

セキュリティは大事ですから。。。

今回の記事は以上になります。
皆さんのお役に立てたのであれば光栄です。

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