今回は、「Arduino IDE 2.0」の「ボードマネージャ」と書き込み先のボードの指定について記載します。
Arduino IDEは、Arduinoに対応した各種ボード(Arduino uno、M5Stack、M5Stick Cなど)への書き込みができます。パソコンと各種ボードをUSBケーブルで接続します。
使用するボードにあった、ボードマネージャをArduino IDE側で設定する必要があります。
(例:Arduino unoを接続した場合、Arduino IDE側でも書き込み先を「Arduino uno」に設定します。)
Arduino IDEでプログラムできる開発ボードは、こちらで紹介しています。
突然ですが、皆さんは、「プログラミング学習」というと、どのようなものを想像されますか? すけろく んー。 Webアプリ、スマホアプリ、Excelマクロ、Python? げんろく まあ、たしか[…]
この記載の前提条件
すけろく Arduino IDEの2.x版がそろそろ使えそうだな。 げんろく たしかに、これまで使ってきたArduino IDE 1.8ではない オートコンプリート機能などが追加されているらしい。 […]
ボードマネージャのインストール
- ボードマネージャの確認
- ボードマネージャのインストール
- 書き込み先ボードの指定
- 書き込み先ボードの設定
ボードマネージャの確認方法
Arduino IDE 2.0 上で使用できるボードを確認する方法を記載します。
所要時間:5分程度
Arduino IDE 2.0を起動し、左側のアイコンから「ボードマネージャ」を選択します。
その時点で利用できるボードの情報が表示されます。
「インストール」ボタンを押すことでボードがインストールできます。
ボードマネージャのインストール(例:ESP32用)
Arduino IDE 2.0 に、新規にボードをインストールします。
この手順では、ESP32を例にボードマネージャのリポジトリを登録してインストールする方法を記載します。
所要時間:10分程度
ブラウザで以下のURLにアクセスします。
- 入力するURL:
https://github.com/espressif/arduino-esp32
「Documentation」にある「Installing(Windows Linux and MacOS)」のリンクをクリックします。
安定版(Stable)のURLをコピーします。
- 確認したURL:※2021年3月執筆時点https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json
メインメニューから「基本設定」を押します。
基本設定画面で、画面下部の「追加のボードマネージャのURL」の横にあるボタンを押します。
表示される画面に先ほどコピーしたURLをペーストして「OK」ボタンを押します。
※すでに他のURLが登録されている場合は改行して入力します。
基本設定画面で「OK」ボタンを押します。
左側のメニューからボードマネージャを選択します。
上部の検索ボックスに「ESP32」と入力します。
「esp32」が表示されますので、「インストール」ボタンを押します。
※ボードのインストールに失敗する場合、画面右下の「出力」にエラーが表示されますので対処してください。
※よくあるエラーとしてはインストール先のフォルダへのアクセス権不足です。その場合、該当のフォルダへのアクセス権を見直すかArduino IDE 2.0を管理者で起動します。
インストールが終了するとボードマネージャの右上に「インストール済み」と表示されます。
メインメニューから「ツール」ー「ボード」ー「esp32」を選択すると追加できるボードが表示されます。
以上でボードマネージャのインストール作業は完了です。
書き込み先ボードの指定(例:Aduino Uno)
Arduino IDE 2.0 で書き込み先のボードを指定します。
※Arduino IDE 2.0を起動する前に、書き込み先ボードをパソコンに接続する必要がありますので注意してください。
所要時間:5分程度
書き込みを行うボードをパソコンに接続します。
パソコンのCOMポートして認識された後に、Arduino IDE 2.0を起動します。
ボードの選択部分をプルダウンし、パソコンに認識されたポートを選択します。
※Arduino Unoなどは、ボードの認識もされているので、この手順だけで指定が可能です。
不明のボードだと、ボードの指定画面が表示されます。
画面上のボードを指定してポートを選択します。
選択後、「OK」を押します。
書き込み先ボードの設定
Arduino IDE 2.0 で書き込み先のボードを設定します。
所要時間:5分程度
メインメニューから「ツール」を選択します。
ボードの動作設定は、メニューの下部にあります。
ボードの動作設定を行います。
代表的なものだと以下のものがあります。
(※ボードによって設定が増減します)
・CPU Frequency : 動作周波数
・Core Debug Level : デバックレベル
・Partition Scheme : SPIFFSのメモリサイズ
・Upload Speed : 書き込み速度
-
PCにUSB接続したボードのCOMポートは、デバイスマネージャから確認できます。
編集後記
いかがだったでしょうか。
Arduino IDE 2.0でのボードマネージャによる書き込み先ボードの設定方法をご紹介しました。
参考になればと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。