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【Arduino】「M5Stack」が起動しない?動きがおかしい? に使える便利なツール(M5Burner)

すけろく
んーどうしたものか。
げんろく
どうした?
深刻な顔をして。
すけろく
M5Stackにプログラムを書き込んだら
起動しなくなってな。
電源ON/OFFでも無理なのだ。
げんろく
書き込んだプログラムか、バッテリーの
過放電か。工場出荷時に戻してみてはどうだ?

この記事では、M5Stackにプログラムを書き込んだ結果、うまく動作しなくなった場合の対処方法を記載します。

ご紹介するのは「工場出荷時のプログラムを書き込む」方法です。

実際の手順も含めてご紹介しますので、困った際には、お試しくださいね!

記事内でご紹介するM5Stackはこちら!

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M5Stackにプログラムを書き込んでいると、書き込み後に起動しなくなるといった事象が起きます。

よくある原因としては、「M5Stack Core 2」に書き込んだプログラム内で呼び出すM5Stack用のヘッダーファイルが間違っている場合に起こります。
例えば、「M5Stack Core2」に以下の間違ったヘッダーをインクルードしている場合
<誤り>
#include <M5Stack.h>

<正しい表記>
#include <M5Core2.h>

コンパイル通るのか?と思われると思いますが、通ってしまうことがあるのです。

このまま書き込むと、電源を入れても起動しなくなります。

M5Burnerとは?

M5Stack社が公開している、M5Stackへのイメージ書き込みツールです。

さまざまなイメージが公開されています。

今回は、このツールを使って工場出荷時のイメージを、M5Stackに書き込んでいきます。

 M5Burnerのダウンロード

所要時間:3~5分程度

左のボタンを押して、M5Stackのダウンロードページに移動します。

「UIFLOW FIREWARE BURNING TOOL」にある「M5Burner」をダウンロードします。

ダウンロードが完了すると「M5Burner-v3-beta-with-x64.zip」というファイルが保存されます。

「M5Burner-v3-beta-with-x64.zip」を右クリックして、「すべて展開」を選択して解凍します。
5
「M5Burner-v3-beta-with-x64」というフォルダが作成され、その中に「M5Burner.exe」というファイルが作成されます。こちらをクリックすることで「M5Burner」を実行できます。
以上で、「M5Burner」のダウンロードは完了です。

 M5Burnerを使った工場出荷イメージの書き込み

所要時間:5分程度


「M5Burner.exe」をダブルクリックして実行します。※Windowsでは、実行のブロック画面が表示されますので、「詳細情報」をクリックして、「実行ボタン」をクリックします。

「M5Burner.exe」の画面が表示されたら、画面左側から対象の機器を選択します。今回は「M5Stack Core2」を選択します。画面右に書き込めるプログラムのリストが画像付きで表示されますので、「Core2FactoryTest」を探し、「Download」ボタンを押します。
No Image

書き込みをするM5Stack機器をパソコンに接続します。
今回は、「M5Stack Core 2」を接続します。

ダウンロード完了後、「Burn」ボタンを押します。

書き込み対象が接続しているCOMポートと、通信速度の設定画面が出てきます。
今回はCOMポート「4」に繋がった、「M5Stack Core 2」に「512000」で書き込みを行う設定にします。設定後、「Start」ボタンを押します。※書き込みが始まりますので、機器を接続したまま待ちます。

書き込みが完了すると、左のように表示されます。
画面右上の「×」ボタンで閉じます。
以上で、工場出荷イメージの書き込みは終了です。

書き込み後の確認

書き込み処理が完了したら、M5Stack Core 2を確認します。

以下のように表示されていたら成功です。

電源ボタンで電源をON/OFFしたり、マイクやセンサーなどの正常性を確認することができます。

プログラムをしていて、「M5Stack Core 2」が正常に動作しているかを確認することができるので便利ですね。

他の機種についても、いろいろと公開されているものがあるので、ぜひ試してみてくださいね!

編集後記

いかがだったでしょうか。

簡単に工場出荷イメージの書き込みができました。

プログラミングをして、何度も書き込みをしていると、機器の故障か、プログラムの不良か悩んでしまい、時間があっという間に過ぎてしまう。

そんなとき、この方法を使えば、機器が正常に動作しているかを確認できるので便利ですよ~。

今回の記事は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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