旧版は在庫限りになっているのだろう。
値段も大きくなっておる。
M5StickC PlusでLチカでもしてみるか。
今回の記事では、「M5StickC Plus」を開発環境であるArduino IDEを使って、LEDを点滅させてみます。
今回使用するマイコンはこちら!
画面付きで小型のマイコンです。旧版のM5StickCから、ディスプレイサイズ、バッテリ容量が変更になっています。ブザーも実装されました。通信(WiFi/Bluetooth)機能、6軸加速度センサーも搭載されています。
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M5StickCとM5StickC Plusの違いは?
「M5StickC Plus」は、過去記事でも紹介した「M5StickC」の後継機器です。
M5StickCと比べて、以下の点が変更されています。
項目 | M5StickC | M5StickC Plus | 備考 |
本体サイズ | 48.2×25.5×13.7mm | 48.2 x 25.5 x 13.7 mm | 製品サイズは変わりません |
液晶サイズ | 0.96インチ | 1.14 インチ | サイズ変更(大きくなった) |
画面解像度 | 80×160 | 135×240 | 液晶サイズ増加に伴い高解像度に変更 |
ブザー | なし | GPIO2に実装 | 新規実装 |
バッテリー | 95 mAh(3.7V) | 120 mAh(3.7V) | 内蔵バッテリーが増量しています 電圧は変更なし |
外部接続用GPIO | QIコネクタ:G0, G36, G26 Groveコネクタ:G32, G33 |
QIコネクタ:G0, G25/G36,G26 Groveコネクタ:G32, G33 |
G25とG36 は同じソースを使っているため、片方を使う場合はもう片方はフリーにする必要がある |
その他 | 6軸加速度センサー(IMU) SH200Q か MPU6886 |
6軸加速度センサー(IMU) MPU6886に統一 |
センサーの種類が変更されている |
Arduino IDEプログラムの基本構造や、基本的な記述方法、プログラムの書き込み方法は、旧版(M5StickC )と同じですので、次の過去記事をご覧ください。
世の中にはいろいろなプログラミング言語がありますよね。 iphoneのアプリやWindowsのアプリなどを作るのも楽しいですが、あくまでも画面上で動くものなので、ちょっと動いている実感が薄いと思われている方も多いのではないでしょうか。[…]
Arduino IDEでプログラムする場合の違い
プログラムを記述するうえでの変更点としては、読み込むヘッダーファイルがM5StickC とは別のものが提供されています。
項目 | M5StickC | M5StickC Plus |
ヘッダーファイル名 | M5StickC.h | M5StickCPlus.h |
ですので、M5StickCで利用していたプログラムをそのまま使うということは無条件にはできないようです。
同じプログラム内容で動かすことを目指す場合は、上記の標準ライブラリではなく外部のライブラリを使うことを考えましょう。
書き込む前に(環境をつくる)
- Arduino IDEのインストール
- パソコンからM5StickC PlusをCOMポートで認識させる
- Aruduino IDEにM5StickC Plusのボードを登録する
Arduino IDEのインストール
Arduino IDEをインストールします。
Arduino IDEのインストール方法は、次の記事で紹介しています。
「Arduino IDE」はC言語に似た「Arduino言語」でプログラムを制作し、コンパイルやデバッグ、Arduino対応ボードに転送したりするための「統合開発環境」です 以下の手順でインストールします。 […]
パソコンからM5StickC PlusをCOMポートで認識させる
M5StickC Plusには、パソコンからのプログラム書き込み用の端子(USB-C)が実装されています。
パソコン上のArduino IDEで開発したプログラムを書き込む際には、そのUSB-C端子にパソコンを接続します。
パソコン上からCOMポートとして認識される必要があります。
M5StickC Plusがパソコン上で認識されない場合は次の過去記事を参考にしてください。
WindowsOSでのドライバの設定方法は、次の記事で紹介しています。
M5StickCをUSBケーブルでパソコンに接続すると、Windowsのデバイスドライバに「ポート(COMとLPT)」というカテゴリが追加され、「USB Serial Port(COM#)」と表示されます。 (#はパソコンによって番号が異[…]
Aruduino IDE にMボードを登録する
次に、Aruduino IDEのボードマネージャを使って、M5StickC Plusを登録します。
登録に使用する情報
使用する情報 | 設定値 |
追加ボードマネージャのURL | https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json |
ボード名 | 「M5Stack」の中にある「M5Stick-C-Plus」 |
ボードマネージャのインストールは、次の記事で紹介しています。
今回は、「Arduino IDE」の「ボードマネージャ」と書き込み先のボードの指定について記載します。 Arduino IDEは、Arduinoに対応した各種ボード(Arduino uno、M5Stack、M5Stick Cなど)へ[…]
Aruduino IDE に「M5StickCPlus」ライブラリをインストールする
M5StickC Plus用の標準ライブラリ「M5StickCPlus」をインストールします。手順については、次の記事を参考にしてください。
なお、このライブラリをインストールすると依存関係にある他のライブラリも合わせてインストールする必要があります。インストール時に聞かれますので合わせてインストールしてください。
ライブラリのインストールは、次の記事で紹介しています。
Arduino IDE」では、使用する機能やセンサー、ボードを使用するプログラムで使用できる有効なライブラリが公開されています。ライブラリを使用すると、効率的かつ品質を確保したプログラミングが可能です。 ここでは、Ardu[…]
プログラムを書き込んでみる!
M5StickC Plusは10番のGPIOにLEDが実装されています。(旧版と同じ)
LEDに対する信号をON(HIGH)→待機(1秒)→OFF(LOW)→待機(1秒)します。
Arduino IDE スケッチ例
M5StickC Plusへの書き込み
- 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」で任意の名前を付けて保存します。
- 「ツール」メニューから「ボード」情報を確認し、M5Stick-C-Plusであるか確認します。 この際、「シリアルポート」にマイコンを接続したCOMポートが指定されているかも確認します。
- 「ツール」メニューから「シリアルモニタ」を選択してシリアルモニタを起動します。
- 「スケッチ」メニューから「マイコンボードに書き込む」を選択します。
プログラム実行結果
シリアルモニタ上に以下の通り表示されれば成功です。
Pico Start LED TURN ON LED TURN OFF LED TURN ON ・・・(以降、1秒ごとに出力されます)
LEDが次のとおり点灯すれば書き込みは成功です!
(アニメーションはフレームを落としているので早く点滅していますが、実際は1秒ごとに点滅します。)
さて、これでM5StackC Plusへのプログラム書き込み環境の準備は整いました。
今回の記事は以上になります。
今後、別記事でWi-Fi接続などの機能を使ったプログラムの実行例などをご紹介していきます。
ご期待ください。
今回使用したマイコンはこちら!
画面付きで小型のマイコンです。旧版のM5StickCから、ディスプレイサイズ、バッテリ容量が変更になっています。ブザーも実装されました。通信(WiFi/Bluetooth)機能、6軸加速度センサーも搭載されています。
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これからはじめる方にお勧めの参考図書はこちら!