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【Arduino】切手サイズのコンピュータ「M5Stamp Pico」WiFi接続をしよう!

すけろく
切手サイズのコンピュータに書き込むことはできな。
げんろく
次は、WiFi接続まわりを試してみよう。
基本はM5Stick Cと同じはずだ。
この記事では、M5Stamp Picoに実装されているWiFi機能を使って、Wi-Fiルータに接続する方法について紹介します。
この記事の前提となるM5Stamp Picoのはじめかたについては、次の記事で紹介しています。
KARAKURI MUSHA

この記事では、切手サイズのマイコンである「M5Stamp Pico」をご紹介します。記事では、LEDを点灯させるプログラ…

Wi-Fi接続する際には、アクセスポイントの情報(SSIDとパスワード)が必要です。
今回の記事では、M5Stamp PicoマイコンのNVS(不揮発性メモリ)にアクセスポイント情報(SSID、パスワード)を記憶させ、WiFi接続プログラム内からNVSを読み込んでWiFi接続を行います。
Wi-Fiに接続する際にプログラム内でアクセスポイント情報(SSIDやパスワード)を記述すると、Wi-Fi環境が変わった際にプログラムの修正が必要になります。便利な機能としてアクセスポイント情報をNVS(不揮発性メモリ)に保存することができます。ただし、NVS領域は暗号化されないため、読みだすことができます。廃棄する際にスケッチを上書きするだけでは消えないため注意が必要です。
また、本記事でご紹介しているプログラム内のSSIDとパスワード指定部分に直接情報を指定してプログラムすることで、NVSを使わずにWiFi接続することができます。ご自身にあった方法で活用してください。
Wi-Fi接続についての基本的な内容や、記事で使っているマイコン(M5StickC版ですので読み替えてください。)については、次の記事でご紹介しています。
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今回使用したマイコンはこちら!

M5Stamp Pico DIY Kit
切手サイズのマイコン本体とダウンローダーを含むキットです。
通信(WiFi/Bluetooth)機能搭載、Aruduino で開発できます。
省スペースなマイコンは、こちらがおススメです!

<付属品>

  • M5Stamp Pico本体
  • ダウンローダー
  • ピンヘッダ、コネクタ、Groveコネクタ、ケース取付用レンチ、シール

M5Stamp Picoにアクセスポイント情報を記憶させよう!

アクセスポイント情報を保存するためには、保存用のスケッチを記述して書き込みます。

Wi-Fi接続するプログラム

Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「新規ファイル」を選択し、表示されるスケッチに以下のように記述します。

 Arduino IDE スケッチ例

 M5Stamp Picoへの書き込み

  1. 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」で任意の名前を付けて保存します。
  2. 「ツール」メニューから「ボード」情報を確認し、M5Stamp Picoであるか確認します。
    この際、「シリアルポート」にマイコンを接続したCOMポートが指定されているかも確認します。
  3. 「ツール」メニューから「シリアルモニタ」を選択してシリアルモニタを起動します。
  4. 「スケッチ」メニューから「マイコンボードに書き込む」を選択します。

 

Wi-Fi接続してみよう!

次に、M5Stamp PicoをWi-Fiに接続するプログラムを作成します。

不揮発性メモリに記憶させたアクセスポイント情報を読みだして接続します。

Wi-Fi接続するプログラム

Arduino IDEを起動して、「ファイル」メニューから「新規ファイル」を選択し、表示されるスケッチに以下のように記述します。

 Arduino IDE スケッチ例

M5Stamp Picoへの書き込み

  1. 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」で任意の名前を付けて保存します。
  2. 「ツール」メニューから「ボード」情報を確認し、M5Stamp Picoであるか確認します。
    この際、「シリアルポート」にマイコンを接続したCOMポートが指定されているかも確認します。
  3. 「ツール」メニューから「シリアルモニタ」を選択してシリアルモニタを起動します。
  4. 「スケッチ」メニューから「マイコンボードに書き込む」を選択します。

 

 プログラム実行結果

シリアルモニタ上に以下の通り表示されれば成功です。

Connecting to your-ssid
...............
WiFi connected
IP address: 
192.xxx.xxx.xxx
Disconnect from WiFi
.
WiFi disconnected

 

さて、これでWi-Fi環境に接続することができました。

今回の記事は以上になります。

今後、別記事でWi-Fi接続などの機能を使ったプログラムの実行例などをご紹介していきます。

ご期待ください。

今回使用したマイコンはこちら!

M5Stamp Pico DIY Kit
切手サイズのマイコン本体とダウンローダーを含むキットです。
通信(WiFi/Bluetooth)機能搭載、Aruduino で開発できます。
省スペースなマイコンは、こちらがおススメです!

<付属品>

  • M5Stamp Pico本体
  • ダウンローダー
  • ピンヘッダ、コネクタ、Groveコネクタ、ケース取付用レンチ、シール

 

つぎから購入する場合は、次のものを購入してもよいですね。

切手サイズのマイコン本体とピンヘッダなどのコネクタ類がついているキットです。通信(WiFi/Bluetooth)機能も搭載され、Aruduino で開発できます。
ダウンローダーが必要ない場合はこちらをどうぞ!

<付属品>

  • M5Stamp Pico本体
  • ピンヘッダ、コネクタ、Groveコネクタ、ケース取付用レンチ、シール

 

複数個を一度に購入する場合は、次のものをどうぞ!



M5Stamp Pico(5個入り)
切手サイズのマイコンです。とても小さく、組み込みに有効なサイズ感ですね。通信(WiFi/Bluetooth)も搭載されています。
開発環境(Aruduino IDE/MicroPython/UIFlow)も豊富でおススメです!
たくさん購入したい場合はこちらをどうぞ!

<付属品>

  • M5Stamp Pico本体
  • シール

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