どういった風の吹き回しだ?
良さそうだからな。
様々だからな。
面白い、やってみるか!
- M5Stack Core 2
- M5Stack Basic v2.6
- M5Stack Fire
- M5Stack Tough
- M5Stack Core for AWS
- M5Stack Gray(旧世代:比較用として記載)
2020年から2021年にかけて旧世代のM5Stackから、基板設計の見直しがされ、現在は2世代目になっています。
これからはじめる方にお勧めの参考図書はこちら!
M5Stackとは?
Wi-FiやBluetooth搭載のマイコンであるESP32を搭載した製品で、UIFlow、MicroPython、Arduinoという開発環境でプログラミングが可能です。
また、M5Stackは、次の2つのパーツで構成されています。
- 「コア:Core」…マイコン、電源ボタン、ディスプレイ、静電ボタンなどが搭載された、プログラムを実行させる機能が搭載されたパーツ
- 「ボトム:Buttom」…出力ポート(GPIO含む)やバッテリーなどを含む拡張用のパーツ
M5Stackの優れている点は、コアとボトムの接続方法が標準化されているので、ボトムを別のスタックモジュールと変更することで、利用用途に合ったパッケージングが可能になるところです。
比較するモジュールでも記載した各モデルは、基本的なコアの性能は、ほとんど変わりませんが、ボトムの出力ポートの違いやバッテリ、充電スタンド、防水性などの特徴をもとに、モデル展開をしています。
プログラムを書き込む際のパソコンとの接続用としてUSB-Cポートを準備しています。
サイズ感もよく、搭載されているディスプレイも、2.0インチ@320 x 240とIoTやロボットなどの組み込みなどに使い勝手のよい大きさです。
M5Stackのモデルを比較してみる
メーカー製品紹介ページの情報(2022年9月現在)を元に次のように仕様をまとめてみました。
(※私調べなので、誤記などは、ご容赦ください。)
リソース | M5Stack Core 2 | M5Stack Basic 2.6 | M5Stack Fire | M5Stack Tough | M5Stack Core2 for AWS |
M5Stack Gray |
パッケージ | ||||||
特徴 | 最小モデル タッチスクリーン、内蔵振動モーターを搭載し、付属基板で6軸IMUとマイクを追加できる |
開発向け センサー類がついていないモデルで、標準搭載ボトムからGPIOに直接アクセスできる |
実用向け 充電ステーションなども備えているため、実用を想定した製品 |
防滴仕様! 防滴機能をメインにした屋外利用を想定した製品 |
AWS接続+セキュア AWS接続認証されたモデルで、暗号認証チップ付きのモデルです。実用向きですね。 |
開発向け 旧世代のBasic機に6軸IMUを搭載したモデル。(開発機として使いやすい) |
参考サイト |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
プロセッサ | ESP32-D0WD-V3 240 MHzデュアルコア 600 DMIPS 520 KB SRAM Wi-Fi、デュアルモードBluetooth |
ESP32 240 MHz デュアルコア 600 DMIPS 520 KB SRAM Wi-Fi、デュアルモードBluetooth |
ESP32-D0WDQ6-V3 240 MHz デュアルコア 600 DMIPS 520 KB SRAM Wi-Fi、デュアルモードBluetooth |
ESP32-D0WDQ6-V3 240 MHz デュアルコア 600 DMIPS 520 KB SRAM Wi-Fi、デュアルモードBluetooth |
ESP32-D0WDQ6-V3 240 MHz デュアルコア 600 DMIPS 520 KB SRAM Wi-Fi、デュアルモードBluetooth |
ESP32 240 MHz デュアルコア 600 DMIPS 520 KB SRAM Wi-Fi、デュアルモードBluetooth |
フラッシュメモリ | 16 MB | 16 MB | 16 MB | 16 MB | 16 MB | 16 MB |
PSRAM | 8 MB | 8 MB | 8 MB | 8 MB | 8 MB | 8 MB |
入力電圧 | 5 V @ 500 mA | 5V @ 500 mA | 5V @ 500 mA | 5V @ 500 mA RS485 DC入力 (12V@1A) |
5 V @ 500 mA | 5V @ 500 mA |
インターフェイス | USB Type-C x 1 GROVE(I2C+I/O+UART)x 1 |
USB Type-C x 1 GROVE(I2C+I/O+UART)x 1 |
USB Type-C x 1 POGOピン x 1、 GROVEx 3(I2C, I/O, UART) |
TypeC x 1 GROVE x4 (RS485,I2C,G,UART interface) |
USB Type-C x 1 GROVEx 3(I2C, I/O, UART) |
USB Type-C x 1 GROVE(I2C+I/O+UART)x 1 |
GPIO | G21, G22, G23, G19, G18, G3, G0, G1, G2, G3、G13, G14, G18, G19, G25, G26, G34, G35, G36, G38 ※IMUとマイクを使う場合は、付属の基板がGPIOを使います。 |
G21, G22, G23, G19, G18, G3, G1, G16, G17, G2, G5, G25, G26, G35, G36 | 同梱のボトムでは、GROVEポートで接続する形になります。 | 内部配線用の基板を使ってGROVEポートで接続できるようにすることができる | 同梱のボトムでは、GROVEポートで接続する形になります。 | G1,G2,G3,G16, G17, G18, G19, G21, G22, G23, G25, G26, G35, G36 |
ディスプレイ | 2.0インチ@320 x 240 ILI9342C | 2.0インチ@320 x 240 ILI9342C | 2.0インチ@320 x 240 ILI9342C | 2.0インチ@320 x 240 ILI9342C | 2.0インチ@320 x 240 ILI9342C | 2.0インチ@320 x 240 ILI9342C |
タッチスクリーン | あり (FT6336U) |
なし | なし | あり (CHSC6540) |
あり (FT6336U) |
なし |
スピーカー | あり (1W-0928) |
あり (1W-0928) |
あり (1W-0928) |
あり (NS4168 16bit I2S アンプ+ 1 Wスピーカー) |
あり (1W-0928) |
あり (1W-0928) |
LED | 電源表示灯(緑) | なし | SK6812 RGB LED x 10 | なし | SK6812 RGB LED x 10 | SK6812 x 10 |
ボタン | 電源ボタン リセットボタン 静電容量ボタン x 3 |
電源ボタン リセットボタン 静電容量ボタン x 3 |
電源ボタン リセットボタン 静電容量ボタン x 3 |
電源ボタン リセットボタン ※防水のためケース外にはありません。 |
電源ボタン、RSTボタン、仮想画面ボタン x 3 | 電源ボタン リセットボタン 静電容量ボタン x 3 |
バイブレーション機能 | 振動モーター | なし | なし | なし | 振動モーター | なし |
マイク | あり (SPM1423) |
なし | あり (BSE3729) |
なし | あり (SPM1423) |
なし |
搭載センサー類 | 6軸IMU(MPU6886) | なし | 6軸IMU(MPU6886) | なし | 6軸IMU(MPU6886) | 6軸IMU(MPU6886) |
RTC | BM8563 | – | – | BM8563 | BM8563 | – |
USBチップ | CP2104 もしくは CH9102F | CH9102F | CH9102F | CH9102 | CP2104 | CP2104 もしくは CH9102F |
TFカードスロット (microSD) |
あり (最大16 GB) |
あり (最大16 GB) |
あり | あり (最大16 GB) |
あり (最大16 GB) |
あり |
バッテリ | 390 mAh @ 3.7 V | 110mAh @ 3.7V | 500 mAh @ 3.7 V | – | 500 mAh @ 3.7 V | 110mAh @ 3.7V |
アンテナ | 2.4 GHz 3D アンテナ | 2.4 GHz 3D アンテナ | 2.4 GHz 3D アンテナ | 2.4 GHz 3D アンテナ | 2.4 GHz 3D アンテナ | 2.4 GHz 3D アンテナ |
重量 | 70 g | 93g | 162 g | 139 g | 108 g | 93g |
寸法 | 54 x 54 x 16 mm | 54 x 54 x 18mm | 54 x 54 x 30.5 mm | 58 x 76 x 41 mm | 54 x 54 x 24 mm | 54 x 54 x 18.9 mm |
どのモデルを使うか?
モデルがあると、どれを買おうか迷ってしましますよね。
実際に使うシーンを具体的にしないとなかなか、決められません。
防水、防滴仕様でなくても、自分で防水対応すれば、野外で使うこともできますし。。。
M5Stack の良いところは、ボトムのモジュールも数多く販売されているので、後で必要なものが追加ができるところです。
開発を行う段階では、ブレッドボードなどとの接続を考えると、GPIOに直接QIコネクタ(ジャンパ線)を指すことができる「M5Stack Basic v2.6」がおススメです。
接続するセンサーなどの周辺機器が決まっていて、Groveコネクタで接続するポートだけで良いなら、「M5Stack Fire」などが良いかもしれません。
マイクや振動モーターなどの機能を使いたいなら「M5Stack Core 2」が最小モデルのなので良いかと思います。
別の判断としては、タッチスクリーンを使うか、物理ボタンを使うか。でしょうか。
ボタン操作のみで操作でき、広い利用者層を含めるなら物理ボタン搭載モデルを。
よりスマートなイメージや、プログラムによる操作オブジェクト(ボタン)などの作りこむならタッチスクリーンを。
考えるだけでもワクワクしますね。
編集後記
いかがだったでしょうか。
今回は、M5Stack のモデルの比較を行ってみました。
様々なモデルがあるので、迷うところですが、皆さんの参考になればと思います。
当サイトでも、今後取り上げていきたいと思いますのでご期待ください。
今回の記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
これからはじめる方にお勧めの参考図書はこちら!
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